鈴木良太

2020年12月7日1 分

「鈴木。リア充なんだろ?」

僕はリア充らしい。

友達も恋人もいない僕のどこがリア充なのだろうか?

職場の豊橋さんから突如言われた。

「最近、鈴木。充実してんだろ?うらやましいよ。俺なんか、週末飲み屋で飲んでばっかだぜ。」

「そうですか?別にいつも通りですよ。付き合っている人もいないですし。」

「嘘つけよ。前、USJに行ってたじゃねーか。鈴木はそういうの行かないやつだったろ?」

「あーあれは、バイト先のメンバーに誘われただけです。女の子多いですけど、若い子はタイプじゃないので。」

「えっ。そうだったのか。俺、けっこうお前のそのこと他の人たちにも話してしまった。」

「別にいいですよ。どっちでも。もしかして、池内さんにも言っちゃったんですか?」

「それは、今度の忘年会で明らかになるな。」

というわけで僕は周りからリア充扱いされていたらしい。

最近、忙しそうに見えるのは、バイトとかいろいろやることに追われていただけ。

決して、色恋沙汰じゃない。

たしかに好きな人とUSJや旅行に行けたらと思うと、心が弾む。

でも行けないんだもん。

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