僕はリア充らしい。
友達も恋人もいない僕のどこがリア充なのだろうか?
職場の豊橋さんから突如言われた。
「最近、鈴木。充実してんだろ?うらやましいよ。俺なんか、週末飲み屋で飲んでばっかだぜ。」
「そうですか?別にいつも通りですよ。付き合っている人もいないですし。」
「嘘つけよ。前、USJに行ってたじゃねーか。鈴木はそういうの行かないやつだったろ?」
「あーあれは、バイト先のメンバーに誘われただけです。女の子多いですけど、若い子はタイプじゃないので。」
「えっ。そうだったのか。俺、けっこうお前のそのこと他の人たちにも話してしまった。」
「別にいいですよ。どっちでも。もしかして、池内さんにも言っちゃったんですか?」
「それは、今度の忘年会で明らかになるな。」
というわけで僕は周りからリア充扱いされていたらしい。
最近、忙しそうに見えるのは、バイトとかいろいろやることに追われていただけ。
決して、色恋沙汰じゃない。
たしかに好きな人とUSJや旅行に行けたらと思うと、心が弾む。
でも行けないんだもん。