鈴木良太

2020年11月16日1 分

あの映画を観たってよ。山本さんが。

「すーちゃん。『鬼滅の映画』観てきたよ。」

「えっ。『鬼滅の刃』そんなに好きやったっけ?山本さん。」

「いや普通やってんけど、映画は泣いてしまったわ。」

は?

今更?

一年以上前から、僕が「鬼滅の刃」面白いって言ってたのに。

そのときは全然反応しなかったくせに、今更?

でも、正直問題は「鬼滅の刃」ではない。

「誰と行ったか?」だ。

僕が知る限り、山本さんの性格上、一人で映画観に観に行くとは思えない。

自分でも言っていた。

「映画館に行ってまで、映画は観ない。」と。

それが今回、観に行っているということは、男か女の影がするということだ。

たぶん、彼女と行ったのだろう。

だけど、もし、山本さんが年下好きで若い男の子が好きだったら、なぜか嫉妬が倍増する。

「僕とのことは遊びだったのか!!(始まってもいない。)」

はあ〜。

今年は山本さんと全然進展しなかったな。

途中くらいまではお腹触ったり、スキンシップも多かったけど、今は腹立つ気持ちの方が強い。

年賀状書いたけど、書かなきゃ良かったと少し後悔してしまう。

とりあえず、山本ほっといて新たな出会いを祈る。(はず。とかいって、また山本、山本言う。)

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