鈴木良太

2020年12月18日1 分

僕みたいな恐ろしい男をストーカーするなんて。

「すーちゃん!!おはよう!!」

「おはようございます。」

「ニヤニヤ。」

トラックドライバーの山本さんはにやけている。

「何?」

「すーちゃん。また自転車。新しいの買ったやろ?前、買ったばかりちゃう?」

たしかに買った。

前の自転車のブレーキの効きが悪かったからだ。

いやいやそれよりも、僕の職場の自転車置き場の中から、数台ある中で、なんで新しく買った自転車が僕のだとわかったのか?

どれだけいつも観察しているのか。

正直、不快。

僕はトラックドライバーの山本さんのことは好きだ。

愛している。

でも、なんか不快。

だから、思わず。

「なんでわかったの?あっ。僕のストーカー?ストーカーさん。」

「・・・。そんなこと言うんやったら、すーちゃんの自転車持って帰るからな。」

僕は山本さんを放ったらかして、仕事に戻った。

僕はぐいぐい来られるのが嫌なのかな?

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