「すーちゃん!!おはよう!!」
「おはようございます。」
「ニヤニヤ。」
トラックドライバーの山本さんはにやけている。
「何?」
「すーちゃん。また自転車。新しいの買ったやろ?前、買ったばかりちゃう?」
たしかに買った。
前の自転車のブレーキの効きが悪かったからだ。
いやいやそれよりも、僕の職場の自転車置き場の中から、数台ある中で、なんで新しく買った自転車が僕のだとわかったのか?
どれだけいつも観察しているのか。
正直、不快。
僕はトラックドライバーの山本さんのことは好きだ。
愛している。
でも、なんか不快。
だから、思わず。
「なんでわかったの?あっ。僕のストーカー?ストーカーさん。」
「・・・。そんなこと言うんやったら、すーちゃんの自転車持って帰るからな。」
僕は山本さんを放ったらかして、仕事に戻った。
僕はぐいぐい来られるのが嫌なのかな?