鈴木良太

2020年5月26日2 分

連絡を取りたいけど、取りたくない人。

世界的にこんな状況になってから、僕はある人と顔を会わせていない。

僕とは、直接仕事で関わりがないにも関わらず、やたら僕にちょっかいをかけてくるのが、「池内さん」。

いきなり抱きついてきたり、仕事の邪魔をしてきたり、卑猥な言葉で僕を困らす。

「おい!!鈴木!!俺のことお前好きだろ?」

「俺は、お前のこと愛してるねんぞ。」

「チューしよ。チュー。」

他の同僚の人がいる前で、平気でそういうことしてくる。

正直・・・・・イヤでない。

イヤだったら、もう上記のことはセクハラ以外なんでもない。

たしかに池内さん、嫌いではない。

男気あるし、僕と違って色黒だし、僕と違って頭もいい。

物もよく知っている。

問題は、人のいる前でそういうことをやってくることだけだ。

同僚たちからは、

「池内さんきたら、鈴木を差し出せ。おい!!鈴木!!鈴木!!

「なんですか?僕、池内さんと仕事でなにも関係ないんですけど?」

「いいやん。ちょっと、こいよ。池内さん。お前の話ばっかりするし。」

「別に。僕とは関係ないです。僕の業務に戻ります。」

と、僕は冷たい対応をしてきたつもりだ。

でも、ホントは池内さんのことも気になっている。

それに気づいたのは、2〜3年前だった。

ちょうど2〜3年前の7月、大阪でずっと雨が降っており、大雨により避難勧告が出ていた。

僕はそのとき、インドに旅行に行っていた。

日本のニュースでもチェックするかと、日本のYahoo!を開いたとき、関西では避難勧告が出ていた。

メディアでも、一日の総雨量が何か月分降り続いているなどと言っており、関空が沈むんじゃないかと思ってしまった。

僕はなにを思ったのか、一番に連絡したのが、池内さんだった。

「日本やばいって聞いたんですけど、大丈夫ですか?」

「おう。俺のところは大丈夫やで。ありがとう。」

そして、帰国してまた職場で池内さんに会った。

「おい!!鈴木、この前はありがとな。お前からのメッセージ嬉しかったぜ。やっぱりお前俺のこと、愛してるやろ?」

なぜか、図星だったのか、僕は腹が立った。

だから、今もこんな状態で池内さんに会ってないけど、連絡は取らない。

経済活動がもっと再開してから、おちょくられるのが目にみえているから。

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