別れ。
- 鈴木良太
- 2020年8月5日
- 読了時間: 1分
どうしよう。
俺は最近、悩んでいる。
取引先のあの事務所。
行くのが憂鬱になる。
だって、いつもあそこの「すーちゃん」は俺のお腹を触ってくる。
俺はゲイじゃないんだ。
いいかげんやめて欲しい。
すーちゃん...いや鈴木のいるところに行きたくない。
そうだ。
主任に相談しよう。
「...というわけなんです。なんとか違う取引先を任せてもらえないですか?」
「男のセクハラか。困ったものだね。じゃあ八月からは山崎のエリアを担当してくれ。」
「ありがとうございます。」
よし。
相談してみるものだな。
今日で終わりだ。
「あっ。山本さん。おはよう。今日は二人で来たの?」
「うん。明日からはこの瀬戸がここを担当することになったから、よろしくな。」
「えっ。山本さん。明日からは来ないの?」
「うん。別のエリアに行くことになったから。」
「そっか。お疲れ様。」
僕がセクハラのせいか、山本さんは移動になった。
なんだろう。
移動のいきさつはわからない。
上の話は僕の想像。
もし、お腹を触っていたことがホントに嫌だったらあり得るかも。
急に言いやがって、もうなんかというか。
忘れよう。
さようなら。
山本さん。
「リョウタが好きな山本さん」は完。
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