失敗だ。
絶対そういう関係にはならない。
そう確信した。
好きな人とは気まずい雰囲気になると相場が決まっているんだ。(僕の中では)
なんか一般論などで会話が弾むと、恋愛関係にならない。
光永さん。
仕事対する姿勢も真面目でストイック。
僕が好きな仕事の姿勢なんだけど、僕にはあまり興味がない。
コミュニケーションも高く、広くみんなと仲良くなれる。
だから、当たり障りのない会話で盛り上がれる。
僕はその中の会話の中でもチャンスを伺っていた。
光永さんとたこ焼きの話になった。
関西の方は割と家にたこ焼き機がある。
「僕、料理と工作は苦手ですけど、たこ焼きなら作るの好きです。」
「僕も、たこパ好きですよ。もう5年くらいやってないですけど。」
「じゃあ二人でたこ焼きパーティーしましょう。」
(えぇ〜!?)←光永さんの心の声。
もしかして、強引過ぎました?
その時の反応次第で脈があるかどうかわかる。
「あ、あはは。そうですね。(やるわけねーだろ。ヤロー同士で。)」
早かったのか。
でも、やっぱり、目かな。
目の奥をみたら、僕に興味があるかどうかはだいたいわかる。
光永さんの目の中は冷めた渇いた目をしてるんだよな。
あれは女好きの目のような気がするな。
残念だ。
リアル恋愛の道は遠い。
まあネタになるからいいのだけれども。