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  • 執筆者の写真鈴木良太

理想的な誕生日だった。

少し前、密かに僕は誕生日を迎えていた。



FacebookやTwitterで僕は誕生日を公開しない。



人からお祝いされることを極力避けたいのだ。



祝いをされて嫌なわけではないけど、祝ってもらった相手に祝い返せる自信がないからあまり祝って欲しくないのだ。



仕事をしている仲間や誕生日を知っている関係には、積極的に僕はプレゼントを渡す。



特に年上の人の誕生日はよく覚えてしまう。



僕のへそくりの一つ。



友の会貯金で貯めたものでたいていプレゼントする。



年上の知り合いはけっこう喜んでくれる。



んで、僕の話だが、みんなに誕生日を言わなかったので、誕生日何もなかったのだ。



もちろんメールもこない。



親からも。



普通は寂しい。



でも僕は嬉しい。



みんなに借りを返さなくていいような感じがするから。



あと、僕はとてもひねくれているので、みんなが喜びそうなことでは逆の態度を取ろうとする。



みんなと喜ぶポイントが違う方が面白い生き方な気がするから、そっちを取る。



というわけで寂しい寂しい誕生日を迎えたのに、なんか一人で喜んでいるリョウタだった。





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