僕はLINEの返信がことごとく遅い。
携帯に束縛されるのが嫌であまり見ない。
だから大事なLINEもけっこう見逃すことが多い。
僕に比べて池内さんはやっぱり早い。
先日、来月の忘年会の場所と時間がLINEで送られてきた。
（ホントはスクショで貼り付けたいんだけど、スクショのやり方がわからない。）
○○に6時集合。
はい。
美味しい店やぞ。
はい。
僕と池内さんのやり取り。
僕はいつもながらそっけない。
直に会うときに話すからLINEやメールでは最低限ことしか伝えられない。（めんどくさい。）
それにしても、池内さんはホントにLINEの返信が早い。
僕がLINEに気づいてなくて、夜中に返事を送り返しても、すぐに返ってくる。
僕じゃ考えられない。
いつも携帯の着信音をサイレントにしている僕には。
LINEの通知があるたびにピンピン鳴るんでしょ？
そんなん気が気でいられなくなる。
みんなすごい。
池内さんも。
だから、LINEの返信が遅い僕は仕事ができない男。
えっ。
山本さんはどうって？
あいつは、僕のLINEを平然と既読スルーや未読スルー（ブロックされてる？）しやがる。
池内さんが今年最後の挨拶に来ていた。 僕は豊橋さんと池内さんが一緒にこっちに来るのがわかったので、人気の少ない事務所に逃げ込んだ。 ドアの隙間から覗き込むと、僕が逃げ込んだ事務所を二人は通り過ぎた。 僕は勝ち誇った。 よっしゃ！！ 池内さんに絡まれなかった！！ しかし、おかしい。 何？ 僕の気持ち。 少し寂しい。 自分から逃げたくせに。 無性に寂しいのだ。 何なんだ。 いったい。 その後、豊橋さん
やらしい思惑がうごめく池内さん達との忘年会が無事に終わった。 さて、結果はどうだったか。 集合場所にいち早く着いたのは僕。 初めてくる場所は不安になるので、一時間以上前には到着地に来てしまう悪い癖がある僕。 時間が余ってしまい、こんなことだったら「呪術廻戦」の新刊を買いに行けばよかったと後悔した。 遅れて、池内さんが現れた。 池内さんは塩対応。 いつもみたいにベタベタしない。 いや最近はやや僕に冷
今日はたぶん池内さんがうちの職場に来る日。 絡まれないうちに逃げよう。 あっ。 池内さんだ。 逃げろー！！ ってあれ？ 「よお！！豊橋！！忘年会、美味しい中華の店予約しといたからな。うまいぞ。」 「池内さん。ホントですか？楽しみにしてますよ。」 二人は楽しそうにしている。 いや。 それでいいんだ。 僕は関係ない。 元々仕事でも関わりがあるわけじゃない。 この場から去ろう。 「おっ。鈴木。いたのか。
