top of page

二人っきりのときにやってください。

  • 執筆者の写真: 鈴木良太
    鈴木良太
  • 2020年8月12日
  • 読了時間: 1分

「鈴木。お呼びが入ったぞ。」



「もう。何?僕、仕事中だけど。



「すーちゃん!!すーちゃん!!」



どこかで変なオヤジの声が聞こえる。



「きやがったか。池内(さん。歳上にはさん付けで呼びましょう)。」



ギュッ。



昼間っからいきなりのハグ。



「鈴木!!会いたかったぞ!!海外行けてなくて、寂しがってると思って来てやったぞ。」



「もうっ。濃厚接触です!!池内さん!!僕には用がないでしょ!!担当のとこ行ってください!!」



「好きだ!!鈴木!!」



ギュッ。



この光景、信じられないかもしれないが、他の同僚の前で普通にする。



同僚たちは面白がっている。



「海外行けないから、秋に沖縄行こうと思ってます。」



「やめとけ。そんなことより俺と飲みに行こう。」



こういう積極的な誘いは正直、キュンとくる。



だけど、素直にハイとは言えない。



同僚見てるし。



陰では同僚に、



「もう。池内さんにセクハラされて困っています。僕、ホモじゃないです。」



って言ってるから。



でも、山本さんを失った今、あなたに寄り添いたいと思ってしまった。



ああ。



このまま、池内さんに抱かれたらどんなに嬉しいのだろうか。



「あ〜。鈴木。やっぱり俺のこと愛してるだろ?チューしよチュー。」



やっぱこのジジイ!!ダメ!!





最新記事

すべて表示
池内さんの今年最後の挨拶。

池内さんが今年最後の挨拶に来ていた。 僕は豊橋さんと池内さんが一緒にこっちに来るのがわかったので、人気の少ない事務所に逃げ込んだ。 ドアの隙間から覗き込むと、僕が逃げ込んだ事務所を二人は通り過ぎた。 僕は勝ち誇った。 よっしゃ!! 池内さんに絡まれなかった!!...

 
 
 
池内さんとの忘年会。

やらしい思惑がうごめく池内さん達との忘年会が無事に終わった。 さて、結果はどうだったか。 集合場所にいち早く着いたのは僕。 初めてくる場所は不安になるので、一時間以上前には到着地に来てしまう悪い癖がある僕。 時間が余ってしまい、こんなことだったら「呪術廻戦」の新刊を買いに行...

 
 
 
いちいち腹が立つこと。その①。

今日はたぶん池内さんがうちの職場に来る日。 絡まれないうちに逃げよう。 あっ。 池内さんだ。 逃げろー!! ってあれ? 「よお!!豊橋!!忘年会、美味しい中華の店予約しといたからな。うまいぞ。」 「池内さん。ホントですか?楽しみにしてますよ。」 二人は楽しそうにしている。...

 
 
 

Comments


©2020 by おじさん好きのリョウタ。Wix.com で作成されました。

bottom of page