top of page
  • 執筆者の写真鈴木良太

池内さん襲来!!

「鈴木!!会いたかったぞ!!」



出会って早々、いきなり抱きついてきた。



「お久しぶりですね。池内さん。あっ。コロナでしたもんね。」



「おまえのことずっと心配しててんぞ。おまえ生きてたか?」



「(相変わらず、人の話を聞いてない。)僕はいつも通り、元気です。池内さんも元気で良かったです。」



「おまえのこと愛してるねんぞ。またおまえどっか行ってたんか?」



「(今の状況でいけるわけないやろ。ちょっと考えたらわかるやろ。)ずっと家で自粛していましたよ。」



「そうか。一緒にどっか行こう。」



「(いけるか。)池内さんは相変わらずですね。」



「ちょっと鈴木みてみぃ。」



「ん?」



池内さんはマスクを取った。



ヒゲを生やしていた。



「どう?」



「あっ。ヒゲを生やされたんですね。」



そう言って、嵐のような男池内さんはうちの会社から帰っていった。



でも不覚にもかわいいやつだと思ってしまった。




閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示

池内さんの今年最後の挨拶。

池内さんが今年最後の挨拶に来ていた。 僕は豊橋さんと池内さんが一緒にこっちに来るのがわかったので、人気の少ない事務所に逃げ込んだ。 ドアの隙間から覗き込むと、僕が逃げ込んだ事務所を二人は通り過ぎた。 僕は勝ち誇った。 よっしゃ!! 池内さんに絡まれなかった!! しかし、おかしい。 何? 僕の気持ち。 少し寂しい。 自分から逃げたくせに。 無性に寂しいのだ。 何なんだ。 いったい。 その後、豊橋さん

池内さんとの忘年会。

やらしい思惑がうごめく池内さん達との忘年会が無事に終わった。 さて、結果はどうだったか。 集合場所にいち早く着いたのは僕。 初めてくる場所は不安になるので、一時間以上前には到着地に来てしまう悪い癖がある僕。 時間が余ってしまい、こんなことだったら「呪術廻戦」の新刊を買いに行けばよかったと後悔した。 遅れて、池内さんが現れた。 池内さんは塩対応。 いつもみたいにベタベタしない。 いや最近はやや僕に冷

いちいち腹が立つこと。その①。

今日はたぶん池内さんがうちの職場に来る日。 絡まれないうちに逃げよう。 あっ。 池内さんだ。 逃げろー!! ってあれ? 「よお!!豊橋!!忘年会、美味しい中華の店予約しといたからな。うまいぞ。」 「池内さん。ホントですか?楽しみにしてますよ。」 二人は楽しそうにしている。 いや。 それでいいんだ。 僕は関係ない。 元々仕事でも関わりがあるわけじゃない。 この場から去ろう。 「おっ。鈴木。いたのか。

bottom of page