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  • 執筆者の写真鈴木良太

豊橋さん。

豊橋さん。



僕の会社で池内さん担当の方だ。



池内さんとは、僕の会社の取引先の社長さんで、なぜか僕にセクハラまがい繰り返す、うるさい男だ。



豊橋さんは池内さんと仕事で一緒にどこかに行っている。



豊橋さんは50歳前の男性でバツイチである。



奥さんと別れてからは、お酒が恋人らしく、金土日と飲みに出かけるらしい。



だから、月曜日が一番しんどそうだ。



僕は、お酒を控えられてはどうかとすすめてみた。



すると、彼女もいないし、相手してくれる人もいない。



飲み屋に行って、酒を飲むことしかできない。



と言っていた。



バイトをしているお前は、気楽でいいよな。



とも言っていた。



僕も休みの日に何もすることがなかったら、苦痛だ。



そういう意味では豊橋さんのいうこともわかるような気がするけど、なんだかそういう時間の使い方がもったいない気がする。



そんな豊橋さんと仕事中、たわいもない話をしていたら、池内さんが現れた。



「おい!!鈴木!!」



ってくるかと思ったけど、僕にはそっぽむいて、豊橋さんに話しかけていた。



僕は面倒ごとになる前に立ち去ろうと思い、池内さんに気付かれないよう、その場から離れた。



退社前になって、また豊橋さんに会った。



「僕、池内さん苦手なんです。豊橋さんはよくあの人の相手できますよね。」



「その池内さんとの忘年会、鈴木も行くことになったから。」



「えっ。」



「さっきその話を池内さんとしてたんだ。」



「僕、そんなん聞いてないですよ。」



「池内さんが鈴木には決定権がないって。」



来月、なぜか、関係ない僕がまたもや池内さんの罠に。



こうなったら、一線超えてやろうか。












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